子子子子日記 -koneko no nikki-

どうぞいらっしゃいませ!本サイトは日本のライトノベル作家、子子子子 子子子のブログです。著作やお仕事の宣伝や、日常の他愛のないことを書いています。

第10回HJ文庫大賞 授賞式に行ってきました<後編>

さて、というわけで後半に突入です。

大まかに言って、授賞式で受賞者がすることは

・賞状と目録の授与(一人ずつ壇上に上がって)
・受賞の挨拶(みんなで壇上に上がって)

の二つです。

賞状と目録に関しては名前を呼ばれますので、壇上に上がってプレゼンターの方から賞状をもらいます。
そして、賞状と目録を受け取ったら壇を降りて、壇の横に受賞者の座る席がありますのでそこで待機という流れです。
ちなみにプレゼンターは毎年声優さんが担当してくれるらしく、今回は毎月HJ文庫のホットな話題をお届けする番組であるHJ文庫放送部のナビゲーターを務める加隈亜衣さんが担当でした!

いやー、流石に生の声優さんは可愛かったですね。
ちょうど、今期放送中のアニメ『ももくり』ではヒロインの栗原さん役も務めてらっしゃいますので、マイク越しにもあの可愛らしい声が聞こえてきます。
声優さんから賞状をもらう機会なんてなかなかありませんので、今後は存分に誇っていきたいと思います(笑)
しかし、最新のHJ文庫放送部 第19回を見た方なら分かると思うのですが、感動に包まれている最中、子子子子の脳裏には例の名状しがたいs紙粘土細工(鳩)やダイオウグソクムシの物真似などのホットな加隈さん芸が再生されていたのはナイショですよ?(小声)

上のネタを知りたい方は、HJ文庫放送部 第19回をチェックだ!
そして、毎月更新のHJ文庫放送部をよろしくお願いします!!(宣伝)


そして、賞状と目録を受け取りましたら次は最大の難関である挨拶です。
受賞に際しての喜びの言葉やこれからの抱負をスピーチします。
ここで再び受賞者は登壇し、一列に並んで順番にスピーチを始めます。
持ち時間は最低1分である程度長くてもOKらしいのですが、1分って意外と長いんですよね。
ちなみに挨拶の順番は、銀賞→金賞→ノベルス賞→大賞の順番らしいのですが…

大トリじゃねぇか!!

いやー、本当にあの時は緊張で危なかったですね…
一応、カンペなんかも作ってきたのですが、他の受賞者の方々はカンペなしで挑んでいたので、自分も事前に内容を頭に叩き込んで挑みます!

ちなみに自分の前の九重先生は、堂々たる喋りで場を沸かせていたので凄かったです。
思わず、二周目の人生かな? と思ってしまいました。

まあ、かく言う自分は…恐らく、無難な内容は喋れたんじゃないですかね(震え声)
だいたい言いたいことは喋れましたが声とか震えてましたし、一部内容を飛ばして話してしまいました。反省。


その後は受賞者たちで集合写真を撮影します。
顔出しNG(個別・集合)なども事前に聞かれますので、もし無理な方も大丈夫です。
自分はまあ隠すほどのこともないし、せっかくの機会ということでばっちり写っています(笑)

授賞式が終わると会場は本格的にパーティーの雰囲気となり、歓談の時間となります。
会場には美味しそうな料理が並べられていますが、残念ながら受賞者には食べている余裕はありません。
副編集長様に先導され、挨拶回りと名刺交換へと馳せ参じます。
自分もウェルカムドリンクを一杯飲んで、閉会まで飲まず食わずでした。

今回は十周年記念ということもあって、会場は先輩作家さんを始めとして大勢の参加者で賑わっています。
本当ならば先輩作家さん全員に挨拶へ伺いたかったのですが、会場の混雑もあって半分も回れなかったのかもしれません。
名刺交換の機会は二次会でもありますので、挨拶を出来なかった方にはそちらで挨拶をさせてもらいましょう。

さて、名刺交換と挨拶回りをしていると、抽選大会が始まります。
豪華賞品がたくさん用意されているのですが、自分は抽選番号一番違いというニアピンで外れてしまいました。
ちなみに他の受賞者たちも当選はせず…無念。


そして、授賞式が終わると引率の編集さんについていって、二次会へと移動します。
受賞者はここではじめて食事にありつけます(笑)

二次会も大勢の方が参加しますので、結構な賑わいです。
たくさんの方が喋っているので話が聞き取りにくいですが、大事なお話は聞き漏らさないように気をつけましょう。

ちなみに自分の目の前には尊敬している大先輩が同席してくださって、緊張と嬉しさで頭が真っ白になりました。いやー、目の前に神が降臨なされた心地です(汗)

他にも百戦錬磨の先輩方にもお話を伺えて、挙動不審になりながらも貴重なお話を聞かせて頂きました!


さて、例年では二次会の後は三次会があるらしいのですが…編集さんに聞いてみると「今年はないようです」とのこと。
少し名残惜しいですが、受賞者たちは引率の編集さんとホテルへと向かいます。
道中では緊張から解き放たれたからか、受賞者たちの顔も心なしかホッとしています。
ホテルに向かう途中、『浅葉先生が自暴自棄になっていた時期に黒人男性の家へHOY―HOY付いて行ってしまった話』などで盛り上がりました(笑)

ホテルに到着すると、ここで受賞者同士で少し話していかないかと提案。
都合がついた浅葉先生、九重先生、自分の三人で近場のファミレスに入りました。
当日は控え室などで新人同士で会話などはしていたのですが、緊張から解き放たれた状態で腹を割って色々とお話することができました。

特に九重先生は小説家になろうで作品を連載していて別の出版社でもデビュー済みでしたので、色々と為になるお話を聞かせて頂きました。
しかも九重先生、初めて書いた小説で応募した新人賞で受賞を果たし、今回も実は二回目の新人賞応募とのこと。2/2、百発百中…だと?
いやー、世の中には天才って本当にいるんですね!
九重先生の受賞作『伊勢崎ウェポンディーラーズ』はただいま小説家になろう様にて連載中!(宣伝)

浅葉先生も爽やかイケメンなのに実は野心家で色々なデータを把握していて、様々な観点から冷静に作品を分析していらっしゃいました。
自分は普段、そういった観点でものを見ていなかったので、色々と目から鱗でした。

お二人との話は深夜まで続き、初めて書いた小説など普段はできないような話で盛り上がり、色々と刺激をもらうことができました。
九重先生、浅葉先生、遅くまでありがとうございました!
うかれ猫先生と三条先生も次の機会にでも色々とお話したいですね!

そして、浅葉先生と九重先生と共にホテルへと帰り、「また来年も会いましょう」と誓い合ってお別れをしました。

以上がおおまかではありますが、授賞式の内容になります。

 

今回の授賞式は冒頭にも述べましたが、とにかくはじめてのことばかりでした。

担当さんとの初めての打ち合わせの時にも「結構、うちの作品を読んでるんですね」と言われたのですが、自分はHJ文庫作品が大好きで、そんな作品を生み出した方々との交流は夢のようであり、一介のファンとしてかけがえのない時間となりました

だからこそ当日はテンパってしまうことも多く、逆にもっとお話をお伺いしたかったのですが時間も足りず勝手も分からず、来年こそは……と強く思っています。
ですので、来年の二次会に著書を片手にやって来ましたら、その際はどうぞよろしくお願いします!

 

そして最後に、今回の授賞式で頂いた物の写真でも。

 

まずは賞状

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目録f:id:nekojishikoneko:20160810230856j:plain

お次は記念品

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HJ文庫名物のカステラ

今年は10周年記念バージョンみたいです

f:id:nekojishikoneko:20160810230552j:plain10周年記念の十兵衛トートバッグ

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以上、長々と書いてしまいましたが、お付き合いありがとうございました!

 

ちなみに今回の授賞式の様子をあのラノベニュースオンラインさんが記事にしてくださっているので、そちらも是非どうぞ!

ln-news.com

 

第10回HJ文庫大賞 授賞式に行ってきました<前編>

というわけで、7月29日(金)に京王プラザホテル新宿で行われた第10回HJ文庫大賞授賞式に行って参りました!

いやー、とにかく初めてのことだらけでした。

かく言う自分も授賞式の前には先輩方のブログなどを参考に準備や心構えをしましたので、自分の備忘録の意味合いも兼ねて未来の後輩のために当日の流れなどを書いてみます。

 

受賞者は当日にリハーサルがあるので、開場時間よりも前に会場へ集合します。
子子子子も地元のメロンブックス八月のHJ文庫の新刊を買って昼食を済ませた後、新幹線で新宿駅へと向かいました。
ホテルへはJP新宿駅西口から向かうと公式サイトにも書いてありましたので、スマホのグーグル先生を頼りにホテルへと向かいます。
……が、ここで問題が発生。
西口から降りたはいいが、道が途切れているんです。
しかも、当日はかなりの猛暑日

ジリジリと日差しに照らされながら、新宿の西口を彷徨います。
予想外の事態に右往左往してスマホの画面を見ながら、前日に電話で担当さんとした会話が脳裏を過ぎります。

 

担当さん『新宿駅ダンジョン具合が増しましたからねー。当日は迷ったら連絡くださいね』
子子子子『HAHAHA!いやですね、担当さん! 僕だって新宿駅で降りるのは初めてじゃありませんし、この間の打ち合わせの時だって、ちゃんとHJ本社ビルまで行けたじゃないですか。大丈夫です、僕を信じてください』

 

今にして思えば、これはフラグだったのか…
西口から降りるのは電気外祭in新宿以来でしたが、そもそも方向が全然違いましたしね。
そして、何故か地下に潜ってから通路を経由して大通りを渡るという手段で向こう岸へと渡り、どうにか第一の関門をクリアして会場前へと辿り着きます。
まったく、どうして現実でふたご島(初代ポケモンのアレ)みたいなギミックをクリアしないといけないのか。

大都会TOKYOは田舎者には荷が重かった。

東京慣れしていない方は事前の下調べを入念に行った上で、時間にとても余裕を持って来られることを強くオススメしておきます(体験談)

 

そして、ついに会場である京王プラザホテルへの中へ。
普段、縁がないような豪奢な空間に入るのはいささか勇気が入りましたが、挙動不審にならないように気をつけて会場となるホールへと向かいます。
受付付近でちょうど担当さんと会え、

「迷いました……東京恐い(涙目)」

「お疲れ様でした(察し)」

などと会話を交わしながら控え室へと案内されます。

 

控え室にには既に他の受賞者の方も何人かいて、ここで新人同士の名刺交換をしました。
新人の方はここで受賞者同士もそうですが、授賞式では先輩作家さんやイラストレーターさんとも名刺交換を行いますので、授賞式までに名刺を作ってくるのがベターなようです。

準備が整うまで受賞者は待機ということで、ここで暫しの歓談タイム。

 

浅葉先生は実は自分と同い年の爽やかイケメンで、他の受賞者の方にも気さくに話しかけていらっしゃいました。
九重先生は既に受賞経験があるからか堂に入った様子で、同じ新人とは思えない堂々とした立ち振る舞いでした。
三条先生とうかれ猫先生は独特の存在感を持っていらして、第10回のメンバーはみんな粒ぞろいだなと思いました!

 

ここで一旦、ホテルへ荷物を置きに行くことになり、受賞者と引率の編集さんでHJさんの方で取って頂いたホテルへとGO。
しかし、全員スーツ姿なので、再び灼熱の日差しに照らされることに。
子子子子はベストまで着込んでいたので、ホテルに着くまでかなりの汗を掻きました。
夏場にスーツってキツいですよね。

 

会場から10分ほど歩いたところで、宿泊するホテルへと到着。
ここで一旦チェックインして、部屋に荷物を置いたら再びロビーへと集合します。
ちなみに自分が宿泊したホテルは部屋の鍵が磁気カードのカードキーで、「こんな薄っぺらいものが鍵の役割を果たすなんてすごいなぁ」などと田舎者丸出しの所感でした。

ここで注意なのですが、ここでホテルに荷物を置くと会場からは帰って来られません。
なので会場に持ち込みたいものは、絶対に持っていくようにしましょう。
何でこんなことを書いているかというと、かく言う私もせっかく好きな作家さんにサインをもらおうとせっかく当日メロンブックスで買った新刊をホテルに置いてきてしまったからです。
ですので、もしサインを狙っている方は、小さめのバッグなどを用意してそれを控え室まで持っていきましょう。
二次会も授賞式の会場からそのまま向かうので、気をつけてくださいね(切実)

 

ホテルから会場に戻ると、ついにリハーサルの始まりです。
リハーサルでは一通りの流れ、それから受賞者が何をすればいいかの手順を覚えます。
会場はまだ設営の準備をしている方しか入っていませんが、それでもなかなかに迫力があり緊張もしました。
リハーサルが終わるとまた控え室へと戻り、そこから開場時間まで待機します。
控え室では編集さんや編集長さん、それから常務さんなども同席してくれて歓談します。
正直、受賞者はこれからの本番のことを考えて緊張していたので、気さくに話しかけて頂いて助かりました。

その中でもHJ文庫はホビージャパンのレーベルなだけあって模型談義に花が咲き、そこからフィギュアトークなどにも発展して楽しくお話させて頂きました。
子子子子は年二回のワンフェス(※アマチュアディーラーによるガレージキットの販売イベント、ワンダーフェスティバルの略称)に行くような人間ですので、ついつい熱が入ってしまいました(笑)
ちょうど先日のワンフェスでもホビージャパンさんの展示していた装甲悪鬼村正のヒロイン・茶々丸のデコマスが見事で、思わず「ワンフェス茶々丸最高でした。予約します!」などとも感想を伝えることもできました(完全にお客の反応である)

しかし、まだまだ受賞者の面々は、この後の授賞式のことを思うと緊張気味。
そんなタイミングで部屋のドアが開いたのです。

 

編集さん「みなさんの緊張を解くために、マ○オがやって来てくれましたよ!」
???「どうもみなさん、こんばんは!」
受賞者一同「――――!?」

 

現れたのは赤い帽子を被った土管工……ええ、どう見てもマ○オです。

拝啓、田舎のお母さん、お父さん。出版社の授賞式にはマ○オがいるみたいです。

しかし、このお方、実はHJ文庫の先輩作家様である草薙アキ先生だったのです!
草薙先生は毎年授賞式でコスプレをしているらしく、今年はマ○オの仮装で場を盛り上げてくださるようでした(ちなみに去年は顔○シだったようです)
粋な計らいで、受賞者たちの緊張も徐々に解けていきます。
草薙先生、その節はありがとうございました!

ちなみに「出版社のパーティーって、やっぱり仮装してる方とかも多いんでしょうか?」と質問したところ、「いや。多分、ウチだけじゃないですかね」とお答え頂きました(笑)
つまり、草薙先生の仮装が見られるのはHJ文庫大賞授賞式だけ!
そして、Web応募にも対応しページ上限数も増え、前回から設立されたHJノベル賞も目玉の第11回HJ文庫大賞はただいま絶賛応募受付中です!!

みなさんもHJ文庫大賞を受賞して、草薙先生と握手しましょう(宣伝)

そんなこんなで、ついに開場時間。
受賞者は裏の通路を通って、待機場所に案内されます。
通路の隙間から会場の様子が見えるのですが、十周年記念ということもあってかなりの人が参加されています。
待機場所からも聞こえるざわめきに、ちょうど隣にいた九重先生と

「この人数、ヤバくないですか?」

「ああ、ヤバいね」

「リハと全然別物じゃないですかやだー!」

「緊張するよね……」

などと震えながら会話もしていました。
そして、ついに開会の宣言と共に受賞者たちは姿を見せ、壇の横の待機席へと座ります。さあ、授賞式の開幕です。

ちなみに思いの外に長くなってしまったので、後半へと続きます。

 

<後編へ続く>

はじめまして、子子子子 子子子です。

 

みなさん、はじめまして。
ライトノベル作家(まだ受賞作は刊行していませんが一応w)の子子子子 子子子(ねこじし こねこ)と申します。
今後は自著の宣伝や近況報告をするためにブログを開設しよう!と思い立ってみましたが、まず最初に何を書けばいいのか早速悩んでおりますw
そもそも、ブログを運営するのも初めてで、今までもっぱら読み専でしたからね。
考えた結果、とりあえず、私のペンネームの由来をお話しようかと思います。

このペンネームを見ると、だいたいの方から「読めないよ!」とツッコミを頂きます。ええ、もっともなご意見です。自分も初見ならば間違いなく読めないと思うのでw

日本には〝幽霊苗字〟というものが存在します。
これは、文献や記録上には載っているが、実際に存在したという確固たる証拠が見つからない名字のことを指します。
その中でも子の字を四つで子子子子(ねこじし)、子の字が三つで子子子(こねこ)というものがあります。この二つを組み合わせて、私は子子子子 子子子というペンネームを名付けました。
小説家、ひいてはライトノベル作家という職業は、空想を紡ぎそれを物語へと昇華させることを生業にしています。
つまり極論を言えば、読者を楽しませる一流の嘘つきであり、シナリオライターの中には自ら〝嘘屋〟と名乗る方もいらっしゃいます。
だからこそ、幽霊苗字である〝実在するか分からない〟〝だけど記憶に残る〟このペンネームは、そんなライトノベル作家に相応しいペンネームではないかと個人的には思っています。

……と、まあそれらしい理由は以上ですが、単純な話として当時我が家で飼っていた猫がちょうど七匹いたので、子の字を猫に置き換えて〝猫が七匹で子子子子 子子子〟だと閃いたので、みなさんもそんな感じで覚えてもらえばと思います。
あとは、このペンネーム。文字数が長いので新人賞の結果発表で見つけやすいんですよね……w

こんな感じで割とアバウトな名付け方をしていますが、個人的には気に入っているペンネームであります。
もし書店で子の字がたくさんある本を見つけたら、名前まで覚えなくてもいいので気になったら手にとってもらえれば幸いです。

さて、初めての記事はこんな感じになりましたが、どうか今後ともどうかよろしくお願いします!