第10回HJ文庫大賞 授賞式に行ってきました<前編>
というわけで、7月29日(金)に京王プラザホテル新宿で行われた第10回HJ文庫大賞授賞式に行って参りました!
いやー、とにかく初めてのことだらけでした。
かく言う自分も授賞式の前には先輩方のブログなどを参考に準備や心構えをしましたので、自分の備忘録の意味合いも兼ねて未来の後輩のために当日の流れなどを書いてみます。
受賞者は当日にリハーサルがあるので、開場時間よりも前に会場へ集合します。
子子子子も地元のメロンブックスで八月のHJ文庫の新刊を買って昼食を済ませた後、新幹線で新宿駅へと向かいました。
ホテルへはJP新宿駅西口から向かうと公式サイトにも書いてありましたので、スマホのグーグル先生を頼りにホテルへと向かいます。
……が、ここで問題が発生。
西口から降りたはいいが、道が途切れているんです。
しかも、当日はかなりの猛暑日。
ジリジリと日差しに照らされながら、新宿の西口を彷徨います。
予想外の事態に右往左往してスマホの画面を見ながら、前日に電話で担当さんとした会話が脳裏を過ぎります。
担当さん『新宿駅はダンジョン具合が増しましたからねー。当日は迷ったら連絡くださいね』
子子子子『HAHAHA!いやですね、担当さん! 僕だって新宿駅で降りるのは初めてじゃありませんし、この間の打ち合わせの時だって、ちゃんとHJ本社ビルまで行けたじゃないですか。大丈夫です、僕を信じてください』
今にして思えば、これはフラグだったのか…
西口から降りるのは電気外祭in新宿以来でしたが、そもそも方向が全然違いましたしね。
そして、何故か地下に潜ってから通路を経由して大通りを渡るという手段で向こう岸へと渡り、どうにか第一の関門をクリアして会場前へと辿り着きます。
まったく、どうして現実でふたご島(初代ポケモンのアレ)みたいなギミックをクリアしないといけないのか。
大都会TOKYOは田舎者には荷が重かった。
東京慣れしていない方は事前の下調べを入念に行った上で、時間にとても余裕を持って来られることを強くオススメしておきます(体験談)
そして、ついに会場である京王プラザホテルへの中へ。
普段、縁がないような豪奢な空間に入るのはいささか勇気が入りましたが、挙動不審にならないように気をつけて会場となるホールへと向かいます。
受付付近でちょうど担当さんと会え、
「迷いました……東京恐い(涙目)」
「お疲れ様でした(察し)」
などと会話を交わしながら控え室へと案内されます。
控え室にには既に他の受賞者の方も何人かいて、ここで新人同士の名刺交換をしました。
新人の方はここで受賞者同士もそうですが、授賞式では先輩作家さんやイラストレーターさんとも名刺交換を行いますので、授賞式までに名刺を作ってくるのがベターなようです。
準備が整うまで受賞者は待機ということで、ここで暫しの歓談タイム。
浅葉先生は実は自分と同い年の爽やかイケメンで、他の受賞者の方にも気さくに話しかけていらっしゃいました。
九重先生は既に受賞経験があるからか堂に入った様子で、同じ新人とは思えない堂々とした立ち振る舞いでした。
三条先生とうかれ猫先生は独特の存在感を持っていらして、第10回のメンバーはみんな粒ぞろいだなと思いました!
ここで一旦、ホテルへ荷物を置きに行くことになり、受賞者と引率の編集さんでHJさんの方で取って頂いたホテルへとGO。
しかし、全員スーツ姿なので、再び灼熱の日差しに照らされることに。
子子子子はベストまで着込んでいたので、ホテルに着くまでかなりの汗を掻きました。
夏場にスーツってキツいですよね。
会場から10分ほど歩いたところで、宿泊するホテルへと到着。
ここで一旦チェックインして、部屋に荷物を置いたら再びロビーへと集合します。
ちなみに自分が宿泊したホテルは部屋の鍵が磁気カードのカードキーで、「こんな薄っぺらいものが鍵の役割を果たすなんてすごいなぁ」などと田舎者丸出しの所感でした。
ここで注意なのですが、ここでホテルに荷物を置くと会場からは帰って来られません。
なので会場に持ち込みたいものは、絶対に持っていくようにしましょう。
何でこんなことを書いているかというと、かく言う私もせっかく好きな作家さんにサインをもらおうとせっかく当日メロンブックスで買った新刊をホテルに置いてきてしまったからです。
ですので、もしサインを狙っている方は、小さめのバッグなどを用意してそれを控え室まで持っていきましょう。
二次会も授賞式の会場からそのまま向かうので、気をつけてくださいね(切実)
ホテルから会場に戻ると、ついにリハーサルの始まりです。
リハーサルでは一通りの流れ、それから受賞者が何をすればいいかの手順を覚えます。
会場はまだ設営の準備をしている方しか入っていませんが、それでもなかなかに迫力があり緊張もしました。
リハーサルが終わるとまた控え室へと戻り、そこから開場時間まで待機します。
控え室では編集さんや編集長さん、それから常務さんなども同席してくれて歓談します。
正直、受賞者はこれからの本番のことを考えて緊張していたので、気さくに話しかけて頂いて助かりました。
その中でもHJ文庫はホビージャパンのレーベルなだけあって模型談義に花が咲き、そこからフィギュアトークなどにも発展して楽しくお話させて頂きました。
子子子子は年二回のワンフェス(※アマチュアディーラーによるガレージキットの販売イベント、ワンダーフェスティバルの略称)に行くような人間ですので、ついつい熱が入ってしまいました(笑)
ちょうど先日のワンフェスでもホビージャパンさんの展示していた装甲悪鬼村正のヒロイン・茶々丸のデコマスが見事で、思わず「ワンフェスの茶々丸最高でした。予約します!」などとも感想を伝えることもできました(完全にお客の反応である)
しかし、まだまだ受賞者の面々は、この後の授賞式のことを思うと緊張気味。
そんなタイミングで部屋のドアが開いたのです。
編集さん「みなさんの緊張を解くために、マ○オがやって来てくれましたよ!」
???「どうもみなさん、こんばんは!」
受賞者一同「――――!?」
現れたのは赤い帽子を被った土管工……ええ、どう見てもマ○オです。
拝啓、田舎のお母さん、お父さん。出版社の授賞式にはマ○オがいるみたいです。
しかし、このお方、実はHJ文庫の先輩作家様である草薙アキ先生だったのです!
草薙先生は毎年授賞式でコスプレをしているらしく、今年はマ○オの仮装で場を盛り上げてくださるようでした(ちなみに去年は顔○シだったようです)
粋な計らいで、受賞者たちの緊張も徐々に解けていきます。
草薙先生、その節はありがとうございました!
ちなみに「出版社のパーティーって、やっぱり仮装してる方とかも多いんでしょうか?」と質問したところ、「いや。多分、ウチだけじゃないですかね」とお答え頂きました(笑)
つまり、草薙先生の仮装が見られるのはHJ文庫大賞授賞式だけ!
そして、Web応募にも対応しページ上限数も増え、前回から設立されたHJノベル賞も目玉の第11回HJ文庫大賞はただいま絶賛応募受付中です!!
みなさんもHJ文庫大賞を受賞して、草薙先生と握手しましょう(宣伝)
そんなこんなで、ついに開場時間。
受賞者は裏の通路を通って、待機場所に案内されます。
通路の隙間から会場の様子が見えるのですが、十周年記念ということもあってかなりの人が参加されています。
待機場所からも聞こえるざわめきに、ちょうど隣にいた九重先生と
「この人数、ヤバくないですか?」
「ああ、ヤバいね」
「リハと全然別物じゃないですかやだー!」
「緊張するよね……」
などと震えながら会話もしていました。
そして、ついに開会の宣言と共に受賞者たちは姿を見せ、壇の横の待機席へと座ります。さあ、授賞式の開幕です。
ちなみに思いの外に長くなってしまったので、後半へと続きます。
<後編へ続く>